近年、いわゆるカスタマーハラスメント(顧客等からの著しい迷惑行為)によって、従業員の就業環境が害され、困っているという企業からのご相談が増えています。
カスタマーハラスメントを放置すると、従業員が対応時間を取られ、大変な労力がかかり、その従業員のパフォーマンスが低下し、ひどくなると従業員の体調不良やメンタル不調を招き、事案によっては、その従業員が働けなくなり、休職や退職を余儀なくされる場合があります。
また、カスタマーハラスメントが他の顧客の目に触れると、顧客の足が遠のいたり、カスタマーハラスメントへの対応に時間を取られて他の顧客へのサービスに影響が出るなど、売上に影響する場合もあります。
さらに、企業がカスタマーハラスメントを知りながら放置し、対策を怠ると、従業員の就業環境が害されることにより、企業が雇用契約上従業員に対して負っている安全配慮義務、職場環境調整義務に違反しているとして、従業員が被った損害の賠償責任が発生する事態も考えられます。
本セミナーでは、カスタマーハラスメントの法的問題や裁判例を解説するとともに、企業が取るべき全体的なカスタマーハラスメント方針、マニュアル作成・整備、各種カスタマーハラスメントへの具体的な対応策について解説します。
Last Updated on 2024年10月3日 by loi_wp_admin